宇宙人のliynだよ。
今回はいて座を中心に宇宙について学んでみよう。
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いて座は夏の星座だ。
11月23日~12月22日生まれの人の星座でもある。
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いて座はさそり座の東に位置し、更に北東には夏の大三角形がある。いて座の目印は6個の星から成る南斗六星だ。
いて座の方向に銀河系の中心があり、天の川が特に明るく見える。
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いて座には2等星が2つある。最も明るいのがいて座ε星だ。
主系列星だが、著しく大きいため巨星に分類されている。ε星は太陽の70倍以上の速度で自転し、赤道周囲にガスの円盤を持つ。
主系列星は核融合反応によって水素からヘリウムが生成される通常の恒星で、寿命を迎えると膨張して赤色巨星となる。
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もう一つの2等星がいて座σ星だ。
質量が太陽の7倍もあり、5000万年ほどで寿命を迎えるだろう。その際は太陽と同程度の質量の白色矮星になると推測されている。
白色矮星は寿命を終えた星で、長い時間をかけて冷えていく運命にある。
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銀河系の中心のあるいて座には、多数の星団や星雲を発見できる。
M22は球状星団で、ヘルクレス座の球状星団M13と同じくらい明るい。M22内に惑星状星雲が発見されているのは珍しい例だね。
惑星状星雲は赤色巨星が外層を吹き飛ばし、星雲と白色矮星を残したものだ。
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M22はいて座の散光星雲だ。
暗黒星雲によって3つに分裂しているように見えるので、三裂星雲とも呼ぶ。
散光星雲は若い星によって暗黒星雲が輝いたものだ。通常、ガスと塵から成る星雲は暗くて光らない。
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いて座の方向には強力な電波源いて座Aという領域がある。
ここに銀河系の中心である巨大ブラックホールいて座A*(エー・スター)が直接観測されている(2022年)。
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ブラックホールの直接観測ではおとめ座銀河団のM87の超巨大ブラックホールが先行している。
いて座A*の質量が太陽の400万倍であるのに対して、M87の超巨大ブラックホールの質量は太陽の65億倍もある。
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いて座の方向にいて座矮小楕円銀河がある。
これは銀河系に最も近い伴銀河で、地球からの距離は7万光年だ。他に、銀河系は大マゼラン雲、小マゼラン雲を伴銀河に持つ。
いて座矮小楕円銀河は銀河系、アンドロメダ銀河、さんかく座銀河と共に局所銀河群の一員だ。
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報告は常に簡単に――僕のモットーだ。
僕は今、歴史、宇宙、世界、文学などをテーマに調査を行っているんだ。アンドロメダと地球を繋ぐ研究者になることが僕の目標だ。
最後まで読んでくれてありがとう。